「もしも、明日死ぬとしたら」

僕のバンド、円人図(エンジンズ)。

人生で初めてのツアー。

13年もやってるくせに、初めてなのです。

バンド史上、大掛かりな処女航海でした。

今回のツアーライブへご来場頂いた皆さん、本当にどうもありがとうございました。

感謝しかありません。個人的な反省とバンドでの反省は次へ必ず活かして

精一杯、音楽で返せるように努めてまいります。

 

ここからはツアーを振り返る程度の僕の拙い文章です。

9月14日から始まり、長野県伊那市momentom。スタッフの皆さん、愛情深くてライブ前は手書きの看板をオーナー自らが描いてくれたり、ライブ後は「片付けは後でいいから、みんなで飯を食いに行こう」と言ってくれた。13年バンドをやってますけど、ライブ後にご飯を食べるって事自体、バンドでは異例な事だったので嬉しかったです。最初のスタートとして、本当にふさわしい場所だと感じました。手作りで作った箱だとは到底思えません。センスの塊。

9月15日は愛知県刈谷市cafe nation。とにかく三河の人たちが面白かった。オーナーも自由を心底楽しむ方だと分かったし、地元である三河を愛しているのが話してて伝わってきた。Jazzy Jamが今月末に開催され、TOYOTA ROCK FESが来月に開催される。熱いイベンターに沢山会えたし、三河ミュージックおもしれぇなと。三河ヒューマン、ヤバいな!と。また絶対に訪れたい場所です。濃かったなぁ。

9月16日は広島県福山市福山城公園フェス「R313ロマンチックJAM」。イベンターだけではなく、福山市全体で動かしたフェスでした。バンドにとって、初フェスが福山になったのも感慨深いです。僕の仲間で福山出身が多く、何度か個人のツアーや仕事で通っていたものの、福山へ訪れることがなかったので、嬉しいきっかけを作ってくれました。共演の中にはTRI4TH(超カッケェ踊れるジャズバンド)がいました。前々から聞かされてはいたんですけど、嬉しいものでした。元・エンジンズのトランペッター、織田氏が所属しているバンドだからです。共演者の桑和智也さん、江頭勇哉さん、hi-jetさん、NAGAN SERVER KenT trioさん、One track mindさん、Tri4TH、石野卓球さん、ありがとうございました。バンドでの「共演=対バン」も約6年ぶりとかになりますw 

そして、今週火曜日。9月18日、ツアーファイナル。会場は東京キネマ倶楽部。僕が舞台監督の仕事で知り合ってからもう7年の月日が経ちました。ずっと、ずっと夢見てた舞台です。もしも、明日死ぬとしたら今ライブがしたいステージが東京キネマ倶楽部です。数々の著名な方が出演されているステージで、ツアーもツアーファイナルもやったことのない僕らが東京キネマ倶楽部でライブ。夢のようで、夢が叶ったのだから、思いっきり楽しもう!でした。

ゲストの川島葵とはそれこそ初めて東京キネマ倶楽部での現場で知り合いました。「べしゃりが達者」だけでは彼女の才能は説明できません。芸人顔負けのトーク力はもちろん、アドリブで会場を盛り上げられる女性アナウンサーってなかなかいません。本当に素晴らしいパフォーマンスでした。そして、2日前にも共演を果たしたTRI4THのトランペッター、織田祐亮。彼は元・円人図です。富士山へトランペットを背負ってけじめをつけて脱退したわけですが、僕が絶対絶命のピンチの時に駆けつけてくれた良き兄貴でもあるのです。脱退後、彼は飛ぶ鳥を落とす勢いでTRI4THで尽力しているわけですけど、今でも公私共にお世話になっています。本当にありがとう。

今回のツアーでの僕のテーマは「死生観と覚悟を持ったライブをすること」でした。別に、死ぬわけじゃありません。でも、いずれ必ず訪れます。名刺代わりに、まるで僕の遺言のように、僕らの音楽を、円人図の音楽を、今まで出会ってきた皆さんにどうしてもお伝えしたかった。田窪のピアノはカッケェし、トシの全力ギターは調子に乗れば乗るほどイイ。綾のベースはどんなに大きい会場だろうとクールだし、ジャズ専門の周作はとにかく今ツアーで何故かファンキーになってる。永田のトランペットは日を追うごとにグルーヴにのってたし、慎太郎はいつもよりバンド全体が見えているようだった。僕だけが相変わらずの下手くそ野郎でした。それでも、カッコ悪いけど、歌って、何か小せぇかもしれないけど、みんなに持ち帰ってもらえるものがツアーライブであるんじゃないか。そんな気持ちだけはメンバーに負けたくなかった。

死生観と覚悟ってのは、きっと僕の周りで結婚や出産。大事な命が増えたからだと思います。一生懸命働いて、守るものができた皆に感化されたからだと思っています。肝心の僕には、守るもんが音楽しかないってことに気づいたのも大きいです(笑)。それに気づかせてくれたのは、今年の4月、2週間のアメリカ音楽紀行が多大な影響を与えているのも確かです。今年の夏は、高2の夏ぐらいあっという間でした。来年はもっと過密になるでしょう。円人図の15周年に向かって、しっかりと歩んでいこうと思います。

これからも宜しくお願いします。

2018年9月23日

戎谷俊太

Ebisutani Shunta

Special Thanks to 北原浩一